建築構想がスタート
仲間たちで何か新たな価値を生み出せないだろうか。
そんな思いをかたちにしようと、全共闘ビレジ建築構想は生まれた。
原質はどうするか。
有志が、建築資金計画を立てたことでいっきに具体化が進んだ。
建設地は広島湾に浮かぶ、美しき江田島。
旧海軍兵学校があった地で、戦時中は多くの若き特攻隊員が育成されたことで知られる。
新しき村となると土地はすでに購入した。
Yの字のような地形をもつ江田島の軸の軸にあたる大柿町の広い平地で、ロケーションもいい。
早瀬大橋の開通で、大柿町から陸続きで呉市倉橋町にもいける。

その街には、秋田明大氏が住んでいる。
彼は今もなお、人間的魅力にあふれる人物だ。
この計画を相談したところ、快く賛同し、仲間の背をあたたかく押してくれた。
「江田島は、自分が一番よく知っているから、手伝うよ」と。
ただ、私たちはもう、彼をプロジェクト のけん引役に担ぎだすのは自重したいと決めている。
なぜなら、彼が背負って生きた歳月のしんどさは想像の域をはるかにこえていたからだ。
一度レッテルを貼られた者が、地方で生活者として生きていくのは、令和の時代になっってもなを、たやすいことではない。
守るべき自らの家族にまで影響がおよぶことも。沈黙のまま耐えて引き受けてきた長く孤独な日々。
それを思うと、もう、二度とマスコミの矢面にさらされることなく市民の一個人として静かに暮らしてほしと心から願う。
秋田議長ではなく「秋田さん」と呼ばれることを望んでいる。
仲間の一人が、私たちをそばで見守ってくれるだけで十分に心強い、いま、仲間たちはそんな心情を共有をしている。
海にも森にも川にも近いその地を選んだとき私たちの夢はどんどんふくらんだ。
「ここで自立した自由な暮らしを育もう」
「農業をやってみたい」
「好きな仕事を続けたい」
「仲間たちと笑いあい、ストレスのない暮らしをめざしたい」等々。
一同が一致していること。
それは、一人一人が何にもとらわれることなく自由に発想し考え人間らしい暮らし、自然によりそう暮らし、身も心も響きあう、生き生きした暮らしがしたいだけだ。
あれから50数年、私たちのあの時から一人で考え一人で生きつづけ・・・・「もうひとりじゃない」所から始まる。
その希望の地に集いあったら、仲間たちで最初に実行しようとしている計画がある。
緑のオリーブの木を、庭に植えることだ。
聖書「創世記」の「ノアの箱舟」に登場するハトがくわえてきたオリーブの枝。
平和の象徴として知られるが聖なるオリーブの木は、私たちにとっても、ふさわしいシンボルツリーになるはずだ。
大きな実に育てたいという願いを込めながら。
建築図面(2025年2月17日現在)






